【発達障害】3、4歳でできる、コミュニケーション・トレーニング

3・4歳

 

発達障害の子向けの、コミュニケーション・トレーニングの本

 

我が家のいちこは、3歳半で自閉症スペクトラム障害の診断を受けました。

言葉は出ていますし、家庭では親がレベルを合わせるので会話はできていますが、やはりやりとりが一方的になってしまったり、話が噛み合わなかったりと、コミュニケーション面の課題も多いです。

保育園でも、お友達や先生との言葉でのコミュニケーションはあまり取れていないようです。

 

少し前に発達障害の子向けのコミュニケーション・トレーニングの本を探していたところ、こちらの本を見つけました。

 

 

子どものコミュニケーション・スキルが低いのであれば伸ばせば良いという考えがあり、そのための方法の1つとしてソーシャルスキル・トレーニングがあります。

その中から特にコミュニケーションに注目してトレーニング方法を紹介しているのが、この本です。

(言葉が出でいる子向けのトレーニングなので、言葉が出ていない子には別のトレーニングが必要になります。)

 

トラブル事例ごとに、どのようなトレーニングが有効か説明されているほか、コミュニケーション・トレーニングをするときのポイントや、会話のすれ違いを防ぎ、コミュニケーションの苦手さを解消するための具体的なトレーニング方法が15個も載っている、実践的な本でした。

 

ただですね・・・

 

トレーニング内容は、未就学児にとっては難易度が高いものが多く、やはり小・中学生を対象とした本なのかなぁという印象を受けました。

 

それでも、中には3・4歳でも取り組めそうなトレーニングもあったので、今回はその内容をご紹介したいと思います。

 

 

トレーニングの基本

 

具体的な内容に入る前に、本に書かれていたトレーニングの基本を3点ご紹介します。

 

①ロールプレイ形式で、実際にやってみる

実演すると、セリフだけでなくしぐさなどを含めた総合的なコミュニケーションを学ぶことができます。必要なことを言い聞かせるだけだと、セリフを覚えるだけになりがちです。

 

②クイズやゲームを使って、楽しくとりくむ

子どもが主体的に楽しく参加できるように内容や形式を工夫することも大切です。つらいトレーニングでは効果は出ません。

例)映画をみながら、登場人物の表情についてクイズを出す。チーム対抗の連想ゲームで、楽しみながら質問の仕方を練習する。

 

③具体的に教えながら、好きなものも活用する

トレーニングの本質を変えないようにしながら、キャラクターや趣味の話を積極的に入れ込んでいくのも良いでしょう。

 

 

基本3点については、以上です。

コミュニケーション・トレーニングをする際は、上記の基本を押さえてこくことが大切です。

また、トレーニングに順番はないので、できることから、できる範囲で、取り組んでいけば良いとのことでした。

 

 

3、4歳でもできる、コミュニケーション・トレーニ4点

 

では、本に載っていたトレーニングのうち、工夫次第で3、4歳でも取り組めそうなものを4点、ご紹介したいと思います。

 

笑顔で挨拶

 

1点目は、挨拶です。

挨拶はコミュニケーションの基礎。それができなければ、複雑なやりとりは育っていきません。挨拶を覚えることが、コミュニケーションの土台になります。

 

<目標>

機械的でも良いので、笑顔で挨拶をする習慣を作る。最終的には自然に笑顔で挨拶、受け答えができるようにしたい。

 

<トレーニング方法>

①よく使う挨拶をセリフとして覚える。「どういたしまして」「どうぞ」など、受け答えに役立つ言葉も覚えてもらう。

 

②どんな言葉をどんなときに言うのが適切か、子どもに示す。

「朝、友達と会ったとき→おはよう」

「ものを貸すとき→どうぞ」など、具体的に教える。

 

③最初は機会的に挨拶をする。それができるようになったら、笑顔で挨拶をする練習をする。

 

<効果>

あいさつと笑顔をきっかけにコミュニケーションが広がる。友達に話しかけたり、話しかけられたりすることが自然と増えていきます。

 

<補足>

こういうドリルを使って、クイズ形式で楽しむのも良いと思います。(我が家にはあります)

 

 

 

 

声の大きさ

 

状況判断が苦手(静かにするべき場面で大声で話してしまう、「静かに」という曖昧な表現が苦手な自閉症スペクトラムの子に、必要なトレーニングです。

 

<目標>

ボリュームレベルの表(下記)を見ながら、実際に声に出す練習をし、状況に合わせた声の出し方を習得する。

 

 

<トレーニング方法>

①親が「こういうときは?」と状況を示し、子どもにその状況にあった声で話してもらう。大きな声を出しても迷惑にならない環境でおこなう。

 

②子どもが声を出したら、その声がボリュームいくつで、適切な大きさはいくつか、答えを示す。ボリュームレベルの表を見ながら親子で発声し、練習をする。

答えの例)

・校庭で友達を応援するとき・・・ボリューム5

・自分が発表するとき・・・ボリューム4

・人が発表しているとき・・・ボリューム0〜1

 

<効果>

表を見ながら声を出すことで、声の大きさを具体的に実感し、声の調整法を身につけることができる。声が大きいと注意されたときに、その意味が分かるようになる。

 

※多くの場面を練習・習得するのは3、4歳には難しいかもしれませんが、図書館や電車など、公共の場の声の大きさだけでも練習・習得すると良いと思います。

 

 

気持ちの読み取り

 

人の気持ちを察するのが苦手な自閉症スペクトラムの子には、表情リストや写真を使ったトレーニングが有効です。

 

<目標>

表情やしぐさから気持ちを読み取る方法を、具体的に習得する。

 

・トレーニングに使う表情リスト

 

<トレーニング方法>

①表情・感情リストで理解力をチェック

上記のような一覧表を作って、子どものスキルをクイズ形式でチェック。「こういう顔のときは、どんな気持ち?」と聞いて、答えてもらう。

 

②鏡や写真を使って、表情のトレーニング

ロールプレイを写真や動画で撮影して子どもに見せたり、鏡で表情を確認したりする。

 

③表情やしぐさについて話し合う

手本や写真、動画などを見せながら、その表情について話しあう。理解が正確か、反応が適切か、話し合う。

 

<効果>

話を聞くときも、自分が話すときも、相手の気持ちを理解しようとする習慣ができます。また、理解するときの手がかりをいくつも学べます。

 

<補足>

自分で表情を作るトレーニングは難しいので、できないうちは表情の読み取り練習だけでもすると良いですね。

表情リストを作らなくても、絵本の読み聞かせをしながら「登場人物はどんな気持ちかな?」「などとクイズ形式で出すようにすると、とても良いトレーニングになると思います。

 

 

自己表現

 

最後は、親が子にインタビューするゲームで、子どもの回答力、自己表現力を鍛えるトレーニングです。

 

<目標>

何をしたいか、どう思っているかなどを、タイミングよく、適度な長さで話せるようになる回答力や自己表現力、話すべきことの見つけ方や言葉の探し方を習得する。

 

<トレーニング方法>

①インタビューゲーム

親が子どもに3つ質問して答えてもらう。答えが文章になるよう、適宜、追加質問をする。

質問の例)

・好きな食べ物は?

・得意なことは何ですか?

追加質問の例)

・どんなところが好きですか。

 

 

②答え方を確認する

子どもの答え方を確認して、助言をする。回答が単語だけになっている、声が小さい、質問と答えが合っていないなど改善点を具体的に示す。

 

③質問なしで自己紹介

問題を変えながら何度か続ける。ある程度答えられるようになったなら、親からの質問なしで、自分の特徴を3つ説明することにチャレンジ。

 

<効果>

多くの質問を受けることで、どんな言葉を使えば良いのかが分かってきて、自己表現の幅が広がります。落ち着いて自己表現できるようになります。

 

 

 

3・4歳でも取り組みやすい、コミュニケーション・トレーニング4点については、以上です。

 

 

まとめ

 

本記事では、『発達障害の子のコミュニケーション・トレーニング 会話力をつけて友達といい関係をつくろう 』(有光 興記著、健康ライブラリー)に書かれていたトレーニングのうち、 3・4歳でも取り組みやすいコミュニケーション・トレーニング4点についてご紹介しました。

具体的には、①笑顔で挨拶、②状況に応じた声の出し方、③気持ちの読み取り、④自己表現(質問に答える)の4点でした。

お風呂の時間や絵本の時間などを活用し、ロールプレイ形式やクイズ形式などで楽しみながら取り組んでいきたいと思います。

 

また、この本には、他にも実践的なトレーニング内容が載っていました。今後成長するに従って、取り組めるものも増えてくると思いますので、随時読み直し、取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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